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高校二年の夏休み、僕たち家族は京都の祖母の家に来ている。
それは、ひい婆ちゃんの法事があるからだ。
昨日の夜、京都に着き、慣れない畳と布団で眠った。
畳の上に布団を敷いて寝るのは、腰が痛くなるのであまり好きではない。
婆ちゃん家で寝る度、そう思う。
「圭一、早く」
そう言いながら、扉を開けて、長い廊下を歩いていく母さんに「今、行く」と答えた。
「圭一、そっちの座布団、奥の畳の部屋に運んで」
「お兄ちゃん、それが終ったら次はご善ね!」
身支度を整えて広間へ向かうと、先に起きて準備を手伝っていた妹にもこき使われる羽目になった。
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