始まり

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目を覚ますと鋭い光が目に入った。 手術台のようなものに寝かされているみたいだ。 「…んっ、…」 腕を動かそうとしても動かせない。 しっかりと手足は固定されているみたいだ。 「あぁ、起きたみたいだね、大野…美佳ちゃんだっけ?」 いきなり視界に入ってきたのはさっきの白衣の人だ。 「…………」 下手に抵抗でもして、殺されたりしたら… そう思うと言葉すら出てこない。 「コミュニケーションはとってもらはないと困るなー、実験に不可欠だからね」 "実験"… ニコニコと楽しそうに笑う彼を見て、ゾッとする。 「そうそう、その固定装置も、実験が終われば外してあげるから」 その言葉に少しほっとしたのもつかの間 「まぁ、ここからはもちろん出さないし、自由には動けるけど監視はさせてもらうからね?これも実験には必要なことだから。 それに、君はマウスとは違って話せるからね?体の異常などをきちんと話してもらわないと……。君はマウスと同じになっちゃうよ」 これから起こることがどんなことか予想もできない。 一体なんの実験なのか、 どのような方法で実験をするのか。 頭の中がぐちゃぐちゃで、思考回路がついていかない。
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