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「まぁ、君に説明はしておくね。この地球はあと、2.30年もすれば海面上昇が進み、だんだんと海に沈んでいく。その中で必要なのは、"エラ"だ。それさえあれば、今まで通りとはいかなくても、人間は生活できる。僕はエラ呼吸ができる人間を作りたいんだ」
言ってることは理解できなくもないが、状況が状況なだけに聞き入れることしかできない。
それに、
この人は純粋に人を救いたいようには思えない。
そう感じた。
「それが成功したらゾンビ化や、不死身の実験かな。僕はね、人間が僕の手で僕の実験で変化していくのが好きなんだよ。すごく興奮するんだ」
「……っ、…」
狂ってる。
そう感じた瞬間何かを腕に刺された。
何かが入ってくるのがわかる。
すぐに視界が歪んで全身がピリピリと電流が走るように痛み出した。
「…んっ!痛っ…っ!!!!」
だんだんと痛みは酷くなっていく。
「…そうそうそうそう、そういう顔。初めて見たときから君のそういう顔が見たかったんだよ」
「やっ!!!やだ!!」
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