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「……バイタル安定しています」
「…んっ…、、」
目を覚ますとたくさんの目が私のことを監視していた。
黒い影が何個も見える。
「先生、起きました」
「じゃあ、アレを投入してくれ、とりあえず、規定のの4分の1の量でいい」
さっきの男の人の声がスピーカー越しで聞こえる
「わかりました。」
頭がまだクラクラする。
何かが入ってくる感じはするけど抵抗する気力もない。
体にはなんの変化もない。
しばらく血圧などの検査をするとそそくさと部屋にいた人たちは全員出て行った。
それと入れ替わるように男の人が入ってきた
「やぁ、気分はどうだい…?」
「………やめて……」
「やぁっと言葉を発してくれたね~、」
「…………」
「…あーそうそう。僕は鳴宮大翔、僕のことは、うーん…大翔さんって呼んでね、ここで生活する以上、知っておいたほうがいいと思うからね。わかった?」
「…………」
「まったく、返事もできないのかな?君は。まぁ、いい。」
そう言うとうと彼は何かを私の首につけて、拘束を解いた。
「この部屋なら自由にしてくれて構わないからね、」
ベットのようなものから降りて、やっと部屋の構造を見た。
おうぎ形のような部屋は弧の部分がガラス張りになっていて外から丸見えだ。
部屋には
真ん中にベットがある以外なにもない。
「あー、あと、、、」
そう言うと彼は一旦部屋を出て、誰かを連れて戻ってきた。
「この女の子が大野美佳、16歳の高校一年生。そして、この男の子が長屋悠くん。18歳の高校三年生、これから君の監視役だよ」
紹介された彼は怯えた表情をしている。
「ぇ…、俺、実験記録の書記だって聞いて…」
「だから、この実験の書記をしてくれれいいんだよ、この子の体調をただ記入するだけでいい」
「…でも…っ、」
「悠くん、君はもう逃げられないよ?」
そう言うと彼は何かボタンのようなものを押した。
「あぁああああっ!!」
それと同時に左手を押さえて彼は苦しみだした。
「…ここに入るときにつけてもらったのブレスレット。そこから電流が流れる仕組みだ。もちろん、そこには小型の盗聴器も取り付けてある、このことを誰かに話した時は…」
大翔さんは、またボタンを押した
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