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人には不得意得意というものが存在する。これは人の優劣を量る物であり、差別の対象ともなる。
差別という言葉を耳にした時、常識ある人達はこれを避難する。と、同時にこれに迎合する。
これは何故かと問われ、完璧に理由を述べられる者はいないだろう。そもそも述べられるはずがないのだ。
何故なら差別という物を人達は恐れながらも、傲慢にも利用しているからである。
利用というのは多くは自分の優位性を築く為に自分よりも劣った人々を見下すことである。
これにより、世の中は表面上は全ての人が等しく平等に暮らすことが出来ている。
そんな形だけの平和は風船の様に割れやすく、脆い。誰かがその風船に針を刺せば、たちまち風船は割れて萎んでいくだろう。
これは、その平和に風穴を空ける為に、戦った男の物語である。
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