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僕の名前は本名だし、今さらペンネームに変えても手遅れだ。だからこれから書くことは絶対に誰にも言わずに、あなたの胸の奥にしまっておいてください。なぜなら今からあなたに打ち明ける秘密は、作り物なんかじゃなく本当のことだから。僕には、プチ整形癖がある。いまや、プチ整形なんて目新しくもない。女だけじゃなく、いまや男だってする。韓国だけでなく、日本でももはや常識になりつつある。ただ僕は美容外科で手術を受けるお金も、プチ整形をしに美容外科に行く勇気(男も整形するのが当たり前と書いたが……)もない。ではどうするか、自分でするしかない。最初に行ったのは、プチ整形のど定番、一重を二重にするというものだ。切るのは怖いので、まつ毛を引っぱって、目玉ときわきわの瞼を消毒した針で縫っていく。僕は乱視が入っているので左の瞼を縫うより、右瞼を縫う方が難しかった。もちろん針で眼球を傷つけてしまった(右目の方が傷は多いと思われる)。なので針仕事に慣れている目の良い人にしかお勧めしない。僕がお勧めするのは鼻だ。一重を二重にするより、鼻を細く高くする方が僕にはよっぽど簡単だった。痛みもほぼなかった。整形に興味がある人なら知っていると思うけれど、整形外科のドクターにも得意不得意がある。二重を作るのが得意というドクターもいれば、鼻を高くする方が得意というドクターもいる。僕は後者だったようだ。今はシリコンを注入するのが一般的だ。痛みもないし、初めは違和感があるけれどすぐに慣れるらしい。だが美容専門のシリコンを個人で購入する人はいない。大量に購入する法人にしか安くで手に入らないからだ。僕はごく単純に鼻頭の少し下を切ってそこにチタンの細いアンカーボルトをさしこみます。やり方をここに書きます。まず鼻を氷水にだいたい五分つけます。鼻に感覚がなくなったらオッケー。次に医療用のメスで鼻の穴の頂点よりやや低い位置の鼻柱(鼻の穴を左と右に隔てている真ん中の部分)を切ります。深さは大体1ミリから2ミリの間がベスト(あまり神経質にならなくて大丈夫。あくまで目安です)。チタンはあらかじめ少し温めておいてください。レンジでできます。1000ワットのレンジで十秒ほどです。これはなぜかというとチタンを血液と同じ程度の温度にしておくためです。そうすることによって、鼻の異物感が軽減します。チタンは下からまっすぐ入れてください。
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