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「そうですね……今、1階の食料品売り場に来てるんですけど、缶詰を袋に詰めだした途端に窓ガラスを割って狂鳴人が侵入してきたんで……」
「何体だ?」
「多分、20は居ると思います……。やっぱり、早朝は少ないって噂を信じて明け方に行けばよかったですかね?」
溜息混じりに城ノ内がそう呟いた瞬間、俺は決意を固める。
「俺も今からそっちへ向かうから、下手に動かず隠れてろ!電話に出れるって事はどこかに隠れてるんだろ?」
「えっ、あぁ……はい、売り場内の裏にある従業員事務所の机の下に隠れてます。あっ……すいません、外から足音が聞こえてきたので一旦切ります!」
その言葉を最後に、城ノ内の声は途絶えた。
俺はエレベーターから出ることなく地下1階のボタンを押し、再びボイラー室へ戻っていく。
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