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another story-2 【沖縄編】
2020年2月14日
全国に拡大した狂鳴化の被害。
手の打ちようの無い状況を、日本政府はただ黙って見守るしかなかった。
それは最南端の都道府県である沖縄も例外ではない。
在日の米軍も自国へ引き返していった。
残された数少ない武器を手にした沖縄県民は、増え続ける狂鳴人に立ち向かう。
美海水族館(びかいすいぞくかん)で働く島袋松彦(しまぶくろまつひこ)は、自身を除いて2名しか居ないスタッフと共に、飼育していたオットセイやアザラシを守っていた。
その中でも松彦が子供のように可愛がっていたゴマアザラシのマリア。
そのマリアに、少しずつ狂鳴化の魔の手が忍び寄る。
無数の水槽に囲まれた青い世界で、凄惨なる戦いが幕を開こうとしていた。
狂鳴街【another story-2 沖縄編】
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