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条件1。
この関係は職場の人間には絶対に秘密。
条件2。
ホラーの更新速度が落ちたら疑似恋愛は終了。
条件3。
あくまで疑似恋愛。本物の恋人ではない。
だから必要以上の一線は越えない。
とまぁ、そういう条件を出した。
条件1に関しては当たり前の話だ。
編集者と小説家が恋仲だなんてバレたら、それが例え疑似恋愛であろうとあってはならない事態だ。
禁断の恋だ。
むしろ疑似恋愛ってバレた方が都合が悪い。社内での私のイメージダウンに繋がる。
イメージダウンって言うか、私の人間性が疑われる。それはあってはならない。
ただでさえ言い寄ってくる男がいないのに、余計に敬遠される。
次に条件2。
まぁこれも当たり前。本人が言い出した事だ。
更新速度が落ちたと私が判断したら疑似恋愛を中断。あるいは中止。
仕事と両立できないのならホラー一本で行った方が絶対にいい。乗っている波をわざわざ降りる必要なんてないだろう。
もちろん質が落ちても同じ話だ。怖気レンは怖気レンでなくてはならない。
これは編集者としての判断だ。
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