一、生まれ変わりを信じるか

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(でもそれとこれとは話が違うだろッ) 両手の平の中、唸るオレ。 (相手は人間じゃねえんだぞ!?) 諦めきれなくて、ガバッと顔を上げた。 「っ主食が人間とか言われたらどうすんですか!!」 思ってることが口を突いてしまったけれど、返ってきた返事が、 「村の為けん!! トリちゃんごめん!!」 だった上、皆がこっちに両手合わせてるのに気付いて、ゾーッと寒気が走ったのはオレのつま先から頭の天辺まで。 だめだこりゃ!って、長介の声が頭の中を過ったその時、土井さんの奥さんが叫んだ。 「っ神様…っ」 瞬間、いつの間にかちょっと離れていた土井さんの口から、「ひっ」とまた変な驚愕の音、そして皆の息もまた止まった。 既に歩き出していた男も立ち止まり、静かに振り返る。 「…なんだ」 「うちの納屋を壊したのは…っ」 (っそっちかよ!!) 再度突き落とされるオレの下、 「…俺だ。 沼に降りる際、目測を誤った」 (お前かよ!!) 男がいけしゃあしゃあと言い放った言葉に、周りの皆がざわざわとし出す。
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