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ニョキニョキニョキグログログロガオガオガオ…
…絶対、村長以外も腰を抜かしたと思う。
納屋十軒以上の大きさに変化した元は男だった爬虫類が、『…地上では小型だな…』とバフーッと笑うように息を吐き出し。
そしてそのデカい尻尾でまた、折角直った納屋と今度は母屋までバキバキバキッと薙ぎ倒し。
ポカンと口を開けたままの村人たちの目の前で、オレの体もろともフワリと宙に浮いた。
と、後で村長に聞いた。
と言うのは、これらの出来事全てがオレのキャパを軽く超え、どす黒く気色悪い腕の中で既に失神してしまっていたからで。
だから空を飛んだ記憶なんて、一切ない。
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