一、生まれ変わりを信じるか

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焦ったオレは、今度はその手首を捕まえる。 「っちょ…っ、かみ…っ、かみさま…っ!!」 男らしく掴んだつもりだったけど、オレの手は情けないほど震えてた。 「……」 男の手が止まった。 じっとオレの声に耳を傾けてる…っていうのにも、その時は気付かなくて、 テンパったオレは更に続けた。 「っオレ男でっ!! オレっ! あ、あんたよりは絶対小さいけど!! そこに男の勲章もついてますって!!」  もちろん声も、恥ずかしいほど震えてた。 て言うかテンパりすぎて、正直何を言っているのか自分でもわからないほど。 「いっ、色気もないし胸もないし変なのついてるしで…っ! て言うか三拍子ですみません…っ」 「……」 顔を伏せた男が、小さく笑ったような気がした。 男の頭が下に動いた。 「…っ」 シャツの上に艶のある銀の髪がさらりと落ち、湿らない息が布越しにオレの硬い胸を吹いた。 「 …お前が、そんなことを申すのか…」 …面白い、と、機嫌良く小さく笑う。 物凄い力に男の手首を掴んでいたオレの手が引っ張られた。 「!?」 そして煙管服のままだったオレの中心にその手が触れ、 「……っつ」 体が大きく跳ねた。
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