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「うーん、美しい・・・」
極太ブタの『グッドラック』は、薄暗い養豚場の隙間からの一筋の日の光に瑠璃色に輝く1個の真珠を、うっとりと寝そべって眺めていた。
「うーん・・・美しい玉・・・おらの『宝物』・・・」
うとうとうとうと・・・
『グッドラック』はいつの間にか、鼻の穴から大きな鼻提灯を膨らませてグーグーとイビキをかいて眠りこけてしまった。
グーグー・・・
グーグー・・・
グーグー・・・
グーグー・・・
ぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶーぶー!!!!
ぱぁん!!
「はうぁ!!」
ブタの『グッドラック』の鼻提灯がパンクして飛び起きると、『グッドラック』の周りには、無数の仲間のブタ達が右往左往に引き締めあっていた。
「あれ・・・あっ!!おらの『宝物』がない!!」
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