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気がついたのは、ベッドの上だった。
そばには両親と、トーヤがいた。
私が目を開けたのに気付いた父さんが、ナースコールを押して看護師を呼ぶ。
「カナ、気付いてよかった。分かる?」
私は瞬きをして応えた。
母さんがほっとしているところに医師と看護師が来て、質問をした。
「君の名前を聞かせてくれるかい?」
「カミカゼ 、カナ」
途端に、父さんも母さんも、医師も看護師も、トーヤまでも、怪訝な顔をした。
「もう一度聞いてもいいかい?」
(聞こえなかったのかな)
「カミカゼ、カナ」
母さんが血相をかえて、私の肩を揺すった。
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