第2章

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しばらく走った後、そのへんのベンチに座らされた。 少年は息を切らして、こっちを向いた。 「よかった。せ、セーフ、だ……」 へへっと笑った少年は、見覚えがある顔だった。 「トーヤ!!」 少年は、3年前のトーヤだった。 トーヤは、こんどはびっくりした顔をした後、すぐに、ほっとしたように笑った。 「カナ、声。デカイよ」 「え、声、出てる?」 トーヤは、また笑った。
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