第二章 忠犬と鳴く

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 でも俺達は、その孤独から這い上がってきた。 今度は、他者を闇から助けるのだとも誓っている。 その根底が似ていた。 「俺も、薬師神が理解し易かった」  千々石が闇憑きを制御してくれているおかげで、 俺も人探しに集中できる。 千々石が、 【愛の翼の会】で、神憑きを排除するというルールを撤廃してくれたおかげで、 俺も、俺の周囲も殺されなくなった。 「それと、千々石。ありがと」  誠斗を助けてくれて、ありがとう。  やっと和海が、店頭に来ると、大盛りのカレーをオーダーしていた。 「颯、今日、通販の品物が届くから、楽しみにしていてね」  何を購入したのだ。 しかも、特急便なのか。
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