138人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
次の日、
森のくまでバイトをしていると、千々石が外で待っていた。
「千々石、今日は、何の用?犬の弔いをするのではなかった?」
俺は、まだパンを焼く。
「手配は、会に任せてきた。
土木と葬儀、他各種申請のプロが、完璧に処理してくれるかと思う」
自分の手で弔おうとは思わないのか。
俺が、作業場に帰ろうとすると、千々石が腕を掴んだ。
「和海も、自分で弔いたいと言ったけど。
信者が列をなしていてね。
闇を祓う?実際は和海が取っているのだけどね」
和海が、せめて俺だけでも、
犬の弔いを見届けて欲しいと依頼してきた。
最初のコメントを投稿しよう!