秘密のコトノハ

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◇ ”キスが欲しいかな” 言葉になのか宣言通り頂いたキスになのか、顔を真っ赤にして固まってる仲井。 それがまた嬉しかった。 仲井と昼飯食える事になって、頑張って逆読み言葉を考えていた最中に気がついた、“仲井志保が好き”が逆読み言葉だって事に。 ”いつか冗談でもいいから言って反応が見たい。” そう思っていたけど、最高のタイミングで言えたかも。 「あ、あの…えっと…逆さ読み?」 「さあ、どうでしょう。」 「だ、だって逆さ読みで告白すればよかったって…」 色々言い出した唇を閉じ込める様にまた塞ぐ。 いいんだよ、そのままも逆も俺の正直な気持だから。 「明日からまた逆読みの披露でお昼を一緒に食べられる?」 「もちろん。」 久々に見られた仲井の笑顔 「…最上くんが逆読みが趣味で本当に嬉しい。」 心の中で苦笑いした。 確かに逆読みは面白いけど。 …暫く秘密にしとこうかな 『仲井ありきで好きなんだ』って言う事は。 ◇ 『秘密のコトノハ』fin.
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