第一章 淡き青と淡き海

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 腕を掴ませ、移動を重ねる。 二回目となると、皆気合が入っていた。 「触れるのは服の上からで大丈夫ですから、 服を脱がそうとはしないでください」  直接、腕に触れされたのは、相性を見ただけだ。 互いに拒絶反応は出ていない。  最初から、がばっと抱き込まれていた。 俺の目が瞬間、金色になる。 亜空間が移動すると、相手は激しく咳き込み、倒れ込んでいた。 「無理な量を得ると、苦しみますからね」  少量を複数回に分けながら移動するのが、本当はいいのだろう。  でも五人、これでもかと触れてきていた。 「ええと、五人、一人減りましたね」 「最後は俺でね。亜空間を増やしたくてね」  黒須が目を細めて笑っていた。
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