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腕を掴ませ、移動を重ねる。
二回目となると、皆気合が入っていた。
「触れるのは服の上からで大丈夫ですから、
服を脱がそうとはしないでください」
直接、腕に触れされたのは、相性を見ただけだ。
互いに拒絶反応は出ていない。
最初から、がばっと抱き込まれていた。
俺の目が瞬間、金色になる。
亜空間が移動すると、相手は激しく咳き込み、倒れ込んでいた。
「無理な量を得ると、苦しみますからね」
少量を複数回に分けながら移動するのが、本当はいいのだろう。
でも五人、これでもかと触れてきていた。
「ええと、五人、一人減りましたね」
「最後は俺でね。亜空間を増やしたくてね」
黒須が目を細めて笑っていた。
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