第四章 南国と楽園

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 隣の声は、朝を待たずに去って行った。 「ここに、見張りとして御卜を残そう……」 「そうですね」  ここに住んでいるのは、一体、何者なのだ。  朝になるとトーヤは、中庭で御卜と朝食を採っていた。 俺と袈裟丸は、浜で魚を焼いて食べた。 「どうやら、御卜だけ残しても大丈夫そうだね。 しかし、この魚は美味しいよね。ただ焼くだけで充分」 「しかも、食べ放題」  固形燃料で焼いてみたのだが、炭火で焼いて食べたい。 「これ少し分けてもらって、 時季と合流したら、これで酒を飲むか?」 「いいですね、それ」  何と交換するか、船を漁ると、毛布とエロ本を出してみた。
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