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エロ本?どうしてこんなものが、船に乗っていたのか。
誰かが船に隠して持っていたのだろうか。
「トーヤ、さっきの魚がおいしくてさ、少し分けて欲しい。
これ、使って」
トーヤも、エロ本をまじまじと見ていた。
女性が水着でポーズを取っているが、
ページを開くと同じポーズで、すっぽんぽんになっている。
「うわあ」
トーヤは本を投げ捨て、俺を睨んだ。
「それは、いらないかな?」
「いえ、貰っておきます。
貴重なものを、ありがとうございます」、
トーヤが敬語になって、本を隠していた。
「魚ですね、どうぞ」
本の礼だと、魚を山ほどくれた。
「トーヤ、昨日の場所に移動したいのだけど、御卜はここに残しておいて。
御卜は弱いから、少し休ませてやりたい。
俺達は、あっちで仲間と合流するから、迎えには来なくてもいいからね」
トーヤは、自分の船を出すと、場所までは送ってくれるという。
それは、とても助かる。
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