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しかし、やや離れた場所に、浮島を見つけた。
泳いで浮島まで行くと、
俺の乗っていた船が浮島に繋いであった。
「浮島、半分、沈んでいるよね、これ」
浮島なのか?海水が底から出てくる。
「これでも、十枚重ねだよ」
時季が、しゃがんで底を見ていた。
「編み方は覚えたのだろう?海藻を採ってくるから、編んで」
これでは、人が増えただけでも沈みそうであった。
「そうだね、編むのに、人員を呼ぶか……いい海だし、
気晴らしにもなるよね」
鬼城には海がないので、休暇であったならば、こんな場所は嬉しい。
でも、仕事であった。
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