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そのまま海底を移動し、他のパーツも回収してゆく。
こうやって海に住むのも、悪くはない気がしてきた。
光が少し弱くなった気がして、時計を見ると、日没まで一時間を切っていた。
俺が海面に戻ると、そこには、時季が小舟を出して待っていた。
「お疲れさん」
時季が手を出して、俺を船に持ち上げる。
「島で酒盛りしようね」
タオルをくれたので、頭を拭いていると、時季が船を漕いで移動していた。
「……大和、こんな小島で二人っきりで、
朝から晩まで抱き合っていたいよね」
こんな海を見たら、探検したいだろう。
じっと、抱き合うなんてできない。
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