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「時季、ちょっとだけ、外してや。
他の皆さんもね」
時季に殺気が走ったが、
黒須の不気味な笑顔に押されて下がった。
「あの、合計六名なので、契約よりも多いでしょう?」
「サービスしてや」
黒須が上着を脱いでいた。
鉄鎖の黒須というのは、商人出身と言われているが、
底なしに怖い。
「亜空間、心臓に近い程、強いというだろう。
俺は強い亜空間が欲しい」
強い、
広いではなく、強いなのか。
「使用目的は何ですか?」
保管とか道とか、色々とある。
最初に渡すのは、ただの空間で、使い道としては倉庫であろうか。
「牢獄かな」
人を保管できるという意味か。
では、確かに心臓は有効であった。
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