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「いや、俺は、海なら泳ぐ」
「情緒がないよね、大和って……」
抱き合うのは、情緒なのか?
浮島に到着すると、本当に寺内がいて、的場と浮島を作成していた。
海藻が回収され、あちこちに干されている。
「魚があるはず、酒も持ってきたはず」
俺は、船を探し、魚と酒をかき集める。
時季も魚を持つと、そっと後ろから俺の持っていた酒瓶を取った。
「酒はほどほどにね」
酒を水のように飲む奴に言われたくない。
「魚、すごくおいしいよ」
それで、酒を飲みたいのだ。
「ここは、夜の海が荒れますからね。この浮島も揺れますよ」
浮島の中央で酒を飲み始めると、本当に揺れた。
島に重みがないので、余計に揺れてしまうのだろうか。
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