第一章 淡き青と淡き海

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「俺の心臓に手を置いてください」  服の隙間から、手を入れてくると、そのまま俺の服を肌蹴た。 黒須が手で触れながら、俺の心臓に顔を寄せてきた。 「五羅のもんやから、手は出さへんけど、 極上!」  齧られて頬を寄せられる、 早く亜空間を渡してしまおう。 俺の目が光ると、黒須が低く笑っていた。 「いい亜空間だ。 誰にも見つからずに、拷問できそう……」  黒須、すごく怖い。 「そ、それでは……帰ります」  服も乱れたまま、部屋を飛び出した。 「時季、帰ろう」  俺が走って店をでると、 時季も慌てて、俺を追いかけてきた。 「どうしました?」  時季が、俺の乱れた服を直していた。
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