第五章 秘密の海

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「座って。 兄のシナイから、あれこれ聞いた。 兄のシナイは、もう監視員は辞めたいと言っている。 俺よりも年上で、移動の体力がないのだそうだ」  実験船が落ちてから、この星には監視員が置かれ、 ここが何も無く、変化なしとの連絡を続けていた。  しかし、実際は年を取らない人間が発生し、特殊能力を持っていた。 特殊能力は、トーヤのように、海を自在に行き来する。 「大和さん。監視は、俺が引き受けようかと思う。 Aランクの仕事なので、俺でもいいはずですから」 「俺も協力する」  トーヤが、御卜の手を握っていた。 「……質問。 二人はもしかして、結婚しようとか?考えていませんか」 「はい!まだ関係はありませんが、します!」  トーヤが力強く答えていた。
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