第五章 秘密の海

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 この液体は何なのか。 どうしてこの星に、実験船が落ちたのか。 この建物は何なのか。  俺は黒い液体には入らずに、建物の他の部屋を調べてみた。  その一つの部屋で、見慣れた名前を見つけた。 院長、桜川 伊都(さくらがわ いと)。 ここは師匠の施設だったのか。 すると、この液体は、 今の高麗(こま)に至る前の物質ではないのか。  高麗も制御ができていなかった。 姶良が、細胞のプログラムを組んだのだ。  すると、この液体は危険であった。暴走する恐れがある。  水の中なので、叫ぶ事ができない。 俺は、御卜の姿を探して、再び黒い液体に近付いていた。
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