第五章 秘密の海

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 すると、息が続かなくなった御卜が、海上に泳いでいた。 「御卜!これは、桜川の施設だ。 この液体は、高麗に進化する前の作だと思う」  亜空間経由ならば、桜川にも通信できるかもしれない。 「師匠!ビナマナカハナに住んでいた事はありませんか? ここの仕事を依頼したのは、 ここに自分の施設が、かつて在ったからではないですか?」  つい責める口調になる。 桜川と、亜空間軽油の通信ができた。 「そうよ。言っていなかった?そこでね、巨大な台風に遭ってね。 建物が海に沈み、その時の患者達は、今のその星の住人ね」  森だったり、海だったり、 そんな場所に病院を造っていたのか。
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