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桜川、ものすごく困った存在の、医師であった。
専門は義手や義足だが、何を造るかわからない。
「トーヤ。
黒い海を被ったのは、いつだった?」
被って年が止まった。
今の姿は、十代前半にも見える。
最低五年は経過しているのではないのか。
「師匠。特効薬を作成してください。
これでは、又、被害者が増えていくではないのですか?」
トーヤが菌に戻ったら、
又、感染してゆくのではないのか。
「そうだね。でも、それは体質もあってね、
全員が感染するわけではない。
でも、島民にはワクチンをつくるかなあ」
桜川と会話していると、本当に疲れる。
刺客が後を絶たない気持ちがわかる。
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