第五章 秘密の海

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「どんな方法ですか?」  基本、時季は地球出身で頭がいい。 俺の下手な説明を聞きながら、理解を示してくれる。 「凍らせる機械ですか。ならば、姶良に頼みましょう」  姶良は機械には詳しい。 「ここは、いい海です。大和、実験船の回収をしましょう。 夜は、バーベキューでもしますか」  どこか、時季が楽しんでいた。 「時季、楽しんでいるだろう」 「俺は、大和がいる、まあ響紀がいてもいいですが、 大和のいる場所は楽園ですからね。 いつもの、死線の仕事ではないし、楽しいですよ」  そういえば、時季と旅行などしたこともない。 たまにオフに一緒に飯を食べに行くが、 それ以外の娯楽はない。
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