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時季は、窓辺で外を見つめていた。
確かに、新人二人を、海の上に置いてきている。
亜空間の通信を使いたくても、
新人ではまだ出来そうにもなかった。
誰かS級を残してくれば良かったか。
俺は、揺れがやや治まると、袈裟丸の膝から立ち上がった。
俺は、離れているトーヤの部屋に向かう。
朝一番で船を出して欲しいのだ。
トーヤの漕ぐ船は、エンジンよりも遥かに速い。
「あん…あんあん」
あん?窓がないので、外まで聞こえていた。
御卜の別れが成立したせいか、そこでは初夜になっていた。
この嵐で、この揺れで、しているのか。
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