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「時季。俺は、仲間が一番。
機材や仕事よりも、仲間が一番な、ダメな頭領代行だな」
「まあ、ダメさ加減は、最初から知っていましたよ。
だから、皆が大和を守っていますからね」
浜は危ない、建物の中に戻ろう。
「大和は鉄鎖の時は、
黒の象徴みたいに冷徹と言われていましたけどね、
隠れて泣いていたりしてね……」
時季は、俺の過去をバラしながら歩く。
暗殺でも、母子まで殺せと言われると辛かっただけだ。
「そうですよね、
スパイ猫が任務で取り残された時も、泣いていました」
可哀想だろ。
猫でも仲間だろう。
切り捨てていいものではない。
でも、組頭の命令は絶対であるのだ。
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