第六章 嵐の夜に

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 俺が、どうダメなのか、 時季と袈裟丸が議論していた。 その意見の量からすると、相当ダメな頭領代行らしい。 少し落ち込む。  建物に戻ると、嵐がやや治まり、 中の声が聞こえてしまっていた。 「うぐつう、ウぐうう……うぐ」  この周期的なうめき声は、 何をしているのかは想像がつく。 御卜にも、嵐がやってきているということだ。
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