第一章 淡き青と淡き海

15/29

60人が本棚に入れています
本棚に追加
/306ページ
「……三人でも多いくらいですね」 「でもな、その星。空港はない。 船の着陸は年に一度、決まった船だけ。 観測船で海に着陸し自然保護の確認をして帰る。 住民とは接触していない」  船での着陸許可が出ない。 小型船で隠れて着陸したとしても、海以外がない星であった。 陸地がないのだ。 住民は、浮き島に住んでいる。 「浮き島の強度では、小型船の着陸、離陸で沈む可能性もある。 住民のいる浮き島では、小型船は飛ばせない」  小型船を、長期間、海に浮かばせておくのは無理であった。 ソニアならば船にもなるが、着陸許可がなく、 隠れて移動できる大きさではない。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加