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「了解。全力で探します」
もう俺は自覚していた。
きっと、御卜の件が無ければ、トーヤに惹かれていただろう。
俺よりも、海に優れた、海の人。
俺も、全力でトーヤの命を守ると誓う。
俺が服を脱ぎ捨て、海中から探そうとすると、
トーヤが腕を掴み止めていた。
「無暗に探しても見つかりません。
俺達は、海を読みます。魚を見ます。
こうやって、嵐に飲まれた人を助けます」
死者と嫌われようと、トーヤは島民を愛した。
何故、死者なのか、姿を変えないだけではない、
この特殊能力のせいでもない。
近くにいるとわかる、トーヤは死んだ菌を汗で排出していた。
それは、腐った匂いがしていた。
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