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「御卜。幸せか?」
「……はい。
能力の差は今もありますが。
鬼城ではないせいか、心が軽くなりました」
幸せならば、俺は何も言いたくはない。
トーヤは、本気で御卜と結婚するつもりでいるらしい。
残された時間が少ないことは、トーヤも知っているのだが、
だからこそ、全力で御卜を愛するのだそうだ。
「祝いに、何が欲しい?」
「亜空間を下さい」
そうきたか。
でも、欲しいだけ取って欲しい。
「ええと、触れた分だけ量……」
御卜がキスしてきた。
そう、繋がった分だけ深く、亜空間を渡せる。
体を一旦離すと、再度しっかり抱き合ってキスをする。
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