第六章 嵐の夜に

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「泳ぐのではないのか?」  折角のオフであった。 「泳いでも、水の中でもいいですよ」  デートのお誘いであったか。 「わかった。好きなだけ泳ごう」  トーヤが泊めてくれたのはいいが、やはり、夜の声が激しい。  ここは窓がないのだから、もう少し自重して欲しいものだ。  つられたのか、 寺内と的場も外に出て始めてしまった。 「この仕事、これが嫌だよな……」  顧客に、回収の報告をして、処分の状況を告げる。 その後ろで、喘ぎ声が響いていた。 亜空間経由で、響紀に通信して貰い、 うまく声は編集してもらった。
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