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やはり、目的は泳ぐではなかったか。
「できれば、俺は泳ぎたいけど……」
そっと、時季の手が俺の頬を包んでいた。
時季の赤毛と、赤に近い茶の瞳が、
明るい日差しの中でより色を増していた。
時季の日に焼けた肌もまぶしい。
「あんなに、周囲でされていると、俺も我慢が限界。
大和は、絶えず裸に近い恰好だし」
南国で、服を着ていると熱いのだ。
「……大和は、トーヤに惹かれているし」
時季が、俺の海水パンツに手をかける。
これしか着ていなかったので、脱がすのが簡単だったろう。
「俺も、嫉妬しますから……」
トーヤの泳ぎに憧れてしまった。
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