第七章 朝日の生まれる場所

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「可能性はありますが、危険ですよね」 「そうだよね……」  でも、可能性は高い。 俺ではできないことも、仲間がいれば可能になる。 俺の亜空間は、鬼城に根付いてきた。 もう少し強い亜空間使いが増えてくれれば、俺にとっての引き留め役になる。  時季に抱かれた体が重い。  でも、常に時季は、俺を見ていてくれる。 この存在が無ければ、俺はとっくに亜空間に飲まれていた。  俺は、体で時季を引き留めているのだろうか。 少し起き上がって時季を見ると、 日に当たって赤にしか見えない時季の瞳は、俺だけを見ていた。 「抱かれている時だけは、俺だけを感じているのですけど、 もう、違うところを見てしまうのですよね……」  時季が俺の頬に触れる。
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