第七章 朝日の生まれる場所

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「あと、幾つか仕事を受ける。 鬼同丸が軌道にのったら、五羅のチームを救出する」 「はい、大和」  時季、俺の初めての男。 こいつで良かったと、本気で思う。  心から信じる相手、その信用を裏切ることのない時季。 俺の最高の仲間。 「……のんびりしたいけど、何か、機械の音が近づく」  この星にある筈のない、 宇宙船のエンジン音が遠くで響いていた。 「ソニア。 この星に近づく船はなんだ?観測船の来る時期ではないだろう?」 「応戦中」  ソニアに余裕がないとは、一体どのような相手なのだ。 しかも、応戦しているということは、味方ではない。 この足場の悪さで銃が撃てるだろうか。
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