第七章 朝日の生まれる場所

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「姶良、氷の発生機械は完成しているか?」  姶良も余裕がないようで、 無言のまま亜空間に機械が格納されていた。 「上出来!」  機械を取り出すと、船に乗せ、 糸で空中に避難すると、氷を張り巡らせる。 厚さ、三メートルあたりになったところで、降り立ってみた。 機械は自分で動きながら、氷の面積を増やしてゆく。  氷で足場が安定したが、 海水パンツ一枚であったことを忘れていた。 「……あの……服……欲しい」  小声で呟くと、響紀が俺と時季の分の、 宇宙服を亜空間に入れてくれた。 宇宙服ならば、温度は関係がない。  俺は亜空間から、銃を取り出すと、空に向かって撃ってみた。 銃を撃った反動で滑りだし、氷の端で止まる。
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