第七章 朝日の生まれる場所

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 宇宙船が目視できるようになると、その数は三十機ほどもあった。 この数なので、ソニアも響紀も苦戦しているのだろう。 「鬼同丸、周防と梛橋をソニアにまわせ。 通信で応戦の補佐を頼む」  ソニアの操縦の補佐も頼んでおく。 これで、ソニアが動けるようになる。 「袈裟丸!ここに氷がある。好きに使え。 この星を守って欲しい」  袈裟丸は、的場が漕ぎ、ここに向かっていた。 袈裟丸の力ならば、この氷で近づく宇宙船も落とせる。 「さてと、ソニア、俺の戦闘機と時季のも出して」  やはり、素手ではこの数は無理だ。 「行くか、時季」  氷に降り立った戦闘機に乗り込むと、伊礼樺の船団の付近に近寄る。
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