第七章 朝日の生まれる場所

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「ここの責任者は誰?」  通信してみたが、返事はなかった。 「無視か」  しかし、次の瞬間、船からバラバラと人が降りていた。 「へ?下、海だよ」  地上には袈裟丸もいる。 「我々は攻撃の意思はない。ここにある、蘇り薬が必要なのだ」  どこで、その情報を得たのだろうか。 政府の目を盗み、ここに伊礼樺はやってきた。 「待て。話を聞こう」  攻撃の意思がないのならば、この船団は何なのか。 「袈裟丸、ソニア、攻撃を中断する。 伊礼樺、この星から出ろ」  この星からでないと、政府がやってくる。 「了解した」  降りてしまった人は、まとめて氷河の上にでも乗せておく。
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