第七章 朝日の生まれる場所

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「袈裟丸、そこの伊礼樺は殺すな。 今、迎えが行くから、返してやって」  殺し合いの気分ではない。 表向き運送会社であるのに、 妻と娘に会いたくて、政府の目を潜ってここまで来たのだ。 「伊礼樺。 桜川を知っているか?クレイジーな医者だ、そこを頼れ」 「……もう断られましたよ」  桜川、患者を選ぶので、 ただの毒殺では面白くなかったのか。
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