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「それでは、ここの仕事が終わったら俺が行く。
だから、邪魔をするな」
あっさり引いてくれるとは思っていなかったが、
暫し睨み合いの後、伊礼樺が頷いていた。
火の屋と伊礼樺の約束は、絶対のものなのかもしれない。
どちらかが反したら、全面戦争になる。
「わかった、引き上げる」
良かった。
火の屋から戦闘機が出撃していた。
親父も、暇だったのか、
こちらに来ようとしていると、連絡が入っていた。
ここで、戦争でもされたらたまらない。
引き上げる伊礼樺を見送りながら、
さっくり俺は、ビナマナカハナから引き上げてきていたと自覚した。
どうやって帰ろうではなくて、急ぎソニアに帰ってきていた。
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