第七章 朝日の生まれる場所

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「それでは、ここの仕事が終わったら俺が行く。 だから、邪魔をするな」  あっさり引いてくれるとは思っていなかったが、 暫し睨み合いの後、伊礼樺が頷いていた。 火の屋と伊礼樺の約束は、絶対のものなのかもしれない。 どちらかが反したら、全面戦争になる。 「わかった、引き上げる」  良かった。 火の屋から戦闘機が出撃していた。 親父も、暇だったのか、 こちらに来ようとしていると、連絡が入っていた。  ここで、戦争でもされたらたまらない。  引き上げる伊礼樺を見送りながら、 さっくり俺は、ビナマナカハナから引き上げてきていたと自覚した。 どうやって帰ろうではなくて、急ぎソニアに帰ってきていた。
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