第七章 朝日の生まれる場所

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「……ずいぶんと、 時季とよろしくやっていたようですね」 「いいや。仕事をしていたよ、俺」  言い切ってみたが、響紀の目が怖い。 「そうですか。では、交換しましょう。 俺と、姶良が星におりて、袈裟丸を乗せて帰ってきますから。 留守番を頼みましょうか?」 「三日くらい?」  休日をくれと言っているのだろうか。  しかし、袈裟丸の場所への案内は、俺がすることになっていた。 「時季、ソニアを頼みます」  響紀も海で休日としたいのか。 しかし、政府から特別許可がおり、 ソニアでビナマナカハナに降りてよいことになった。  実験船の回収、今後の派遣が決まったので、 準備と確認をしても良いらしい。
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