第七章 朝日の生まれる場所

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 夜が、近い。 真っ暗なまま、響紀の後ろに広がっている。 体に炎を灯されてゆくように、 あちこちが熱い。 「響紀……」  そのまま追い上げられると、おあずけになった。 「大和を、もっと泣かしてみたい」  怖いことを言わないで欲しい。 もう十分、泣かされている。 「響紀」  時季とは喧嘩になるけれど、響紀には全て任せる。 その違いは分からないが、響紀は決して俺を傷つけない。 「明日は、ここで鍋をしようと思っていたのに……」  こんなことをした場所では、恥ずかしくて食べられない。 響紀の指が、俺を慣らし始めていた。
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