60人が本棚に入れています
本棚に追加
この二人にならば、
俺の体など、欲しいならばくれてやる。
でも、俺はこの二人が欲しい。
「大丈夫、そんな不安そうな顔をしないで……ちゃんと全部入った」
俺が頷くと、
響紀がゆっくりと動き出していた。
翌日、当麻がやってくると、
御卜の診察とあれこれ処方を行っていた。
寺内も診断すると、かなり唸り、的場に至っては絶句していた。
「人間の限界なのか、
それとも人間に類似した何かなのかですよね」
やはり桜川は天才であった、
しかし紛れもなく天災であるという。
「御卜と寺内は菌が感染し、
桜川の薬によって菌を殺しました。
それにより免疫ができていますので、今後は感染はしないでしょう」
御卜は一種類であったが、寺内は各種の菌を持っていた。
それは、複数と交わったことを意味していた。
最初のコメントを投稿しよう!