第一章 淡き青と淡き海

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「却下します。別宅、用意しましょう」  嫌な予感がするが、 ソニアに住み続けたいと思っているわけではない。  ソニアに戻り、準備をしていると、 百武に二人増やすと伝えるのを、忘れていたと気が付いた。 朝食の時に、次の仕事と一緒に言おうか、 そう思い眠ってしまった。  次の日の朝、 左雨と榛名は、まるで道場破りのように、鬼同丸の前に立っていた。 「何ですか、大和、又、何かしましたか?」  百武が、玄関の奥から俺を睨んでいた。 「俺達が勝ったら、鬼同丸を貰い受ける!」  玄関で何を叫んでいる。 後ろから入ってきた俺は、左雨と、榛名をじっと見つめてしまった。
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